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90年から94年にかけて、日本に留まらず、海外でも多くのBNR32がシリーズチャンピオンを獲得するなど活躍をしていました。このページでは、その海外での活躍を一部ご紹介しています。

 


 

AUSTRALIAN TOURING CAR CHAMPIONSHIP

 

グループA規定で競われたこのレースは、90年4戦からオーストラリア日産モータースポーツより、エースドライバーであるJ.Richardsと開発ドライバーであるM.Skaifeとの2台体制で出場。開発期間として参戦したにもかかわらず最終戦で優勝。翌91年は、7勝を記録してシリーズチャンピオンを獲得しました。

 

開催日
サーキット
優勝ドライバー
1990.07.15
 オランパーク  Jim Richards
1991.02.24
 サンダウンパーク  Jim Richards
1991.03.10
 サイモンズブレイクズ  Jim Richards
1991.04.14
 タネルパーク  Mark Skaife
1991.04.28
 ウイントン  Jim Richards
1991.05.05
 レイクサイド  Jim Richards
1991.06.23
 マララ  Mark Skaife
1991.08.11
 オランパーク  Mark Skaife
1992.02.25
 アマルパーク  Mark Skaife
1992.04.05
 ウイントン  Mark Skaife
1992.05.31
 マララ  Mark Skaife
1992.06.21
 オランパーク  Mark Skaife

 


 

BATHURST 1000km RACE

 

バサースト1000kmレースとは、1周6.213kmの低中高速コーナーのあるテクニカルなコースを161LAP(約1000km)で競われたレースです。このレースにオーストラリア日産モータースポーツから参戦のカーナンバー1は、J.RichardsとM.Skaifeコンビ。GT-R投入初戦の90年は、18位という結果でしたが、91〜92年は連続優勝を獲得しました。


尚、161周で争われるレースでしたが、92年のレースでは天候不良による赤旗で、28周減算の143周でレース終了となっています。

 

開催日
ドライバー
備 考
1990.09.30
J.Richards/M.Skaife No.1 18位
決勝 FASTEST:2'15"46
1991.10.06
J.Richards/M.Skaife
No.1 優勝
決勝 FASTEST:2'14"50
D.Price / G.Waldon / M.Skaife
No.2 DNF デフトラブル
1992.10.04
J.Richards/M.Skaife
No.1 優勝
A.Olofsson / N.Crompton
No.2 3位入賞

 

 


 

BRITISH Group N SALLON CHAMPIONSHIP

 

91年、イギリスのMatt Neal選手がAクラスで6勝を征し、シリーズチャンピオンを獲得しました。このレースでは、2台のBNR32が参戦していました。

 


 

DAYTONA 24 HOURS RACE

 

94年2月5日、1周5.73kmのデイトナ24時間耐久レースに、粕谷俊二がアメリカのレースに初めてGT-Rを持込みました。出場カテゴリーは、エントリー35台と、最も激戦の排気量3500cc以下のGTUクラスです。ドライバーは、粕谷俊二/中川隆正/スティーブン・アンドスカーの3人。ライバルには、ポルシェ911RSRやRX-7等です。このレースのベース車両は、徳大寺有恒が日産から特別に借用したN1仕様をウインドーネットなどボディワークを少々モディファイ。その他、車両規定でリストリクターを装着。これによりパワーは10%ほどダウンして最大380馬力程でした。これは大きな影響はなかったようですが、このレース以前のオーストラリアなどでの活躍が目立ってしまい、GT-Rにとっては不利なレギュレーションを設定され、苦戦を強い入れられてしまいました。

 

予選1回目(2月3日)、新品エンジンと新品タービンでしたが、原因不明のタービントラブルにより出走できず、予選2回目(2月4日)に予選通過を掛けることとなりました。他車が順調にタイムを出す中、あとのない状況で粕谷選手は2'06"121というタイムを叩き出し総合45位、クラス21位で無事予選を通過。

 

決勝は、途中、ガス欠でピット入口付近でストップしたり、ドライブシャフトのトラブルで1時間以上のロスもしました。またオーバーステアにも悩まされ、急遽出走時は付けていなかったリアウイングを付けるためのピットインもしました。その他にも各部に不安を抱きながらの走行でしたが、出走してからの24時間後、無事BNR32は粕谷選手のドライブで無事チェッカーを受け総合20位、クラス10位という記録で完走を果たしました。これまでのGT-Rとしては、低い順位ではありましたが、プライベートチームであり、GT-Rで初めてのバンク走行や厳しいハンディーキャップを背負いながらの参戦を考えれば、クラス10位ということは、素晴らしい結果ではなかったのではないでしょうか。

 

ちなみに、今では市販車の標準仕様となりつつあるHIDヘッドランプですが、10年以上も前のこのレースで、既にHIDが装着されていました。

 


 

ITALY TOURING CAR RACE

 

開催日
サーキット
優勝ドライバー
1991.04.14
 マジオーネ  R.ルッソ
1991.06.23
 ミザーノ  R.ルッソ
1991.07.21
 ムジェッロ  R.ルッソ
1991.09.29
 マジオーネ  R.ルッソ
1991.10.13
 モンツァ  O.ルッソ

 


 

MACAU GRAND PRIX GUIA RACE

 

1990年11月25日、F3の前座レースとして1周6kmのマカオグランプリレースで、常勝のBMWを打ち破るため、長谷見昌弘選手がGT-Rで参戦。予選では2位以下を3.3秒引き離し、決勝ではスタートから2位のBMW M3を驚異的速さで30秒も後方に引き離して見事優勝。

 

前年の、あまりの速さにレギュレーションが見直され、翌年のレースでは、140kgのウエイトハンディを課せられることとなりました。これにより、前年の速さはなく、予選2位の座を獲得したが、苦戦を強い入れられ、なんとか4位という結果を残すに留まりました。

 

92年、この年はウエイトハンディを90kgに軽減されましたが、残念ながらトラブルによりリタイアという結果に終わりました。

 


 

NISSAN MOBIL 500 WELLINGTON

 

開催日
サーキット
ドライバー
備 考
1990.12.02
Wellington Street Circuit J.Richards
M.Skaife
DNF
エンジントラブル
1991.12.01
Wellington Street Circuit J.Richards
M.Skaife
3位

 


 

NURBURGRING 24 HOURS RACE

 

1990.06.28
No.25のZEXELスカイラインは、初戦ながら総合16位、グループNクラスで見事優勝という好成績を挙げました。ドライバーは、D.BRABHAM / D.SCHOYSMAN / 木下隆之。

 


 

PIKES PEAK INTERNATIONAL HILL CLIMB RACE

 

92年からベストモータースポーツが、完全プライベーターチームとして参戦しました。ドライバーは、亀山 晃選手です。初参戦のこの年は、オープンクラス2位という結果でしたが、翌93年は、11分42秒95というオープンクラスのクラス別コースレコード(=クラス優勝)を残しました。

 

後にニスモの支援を受け、96年7月には、BCNR33(400R)を投入し、自己記録更新を狙って再チャレンジ。しかし、クラス優勝は勝ち取ったものの、タイムは11分44秒04と自己ベストを塗り替えることはできませんでした。

 

98年も挑戦しましたが、またしてもクラス優勝は勝取ったものの、前回同様、路面状況に恵まれなかったこともあり、11分47秒04というタイムで自己記録更新はできませんでした。結局、3回の参戦で全戦においてクラス優勝は獲得したものの総合優勝はできず、またタイムはBNR32で参戦した1回目のレースを更新する事はできませんでした。

 


 

SALOON CAR CHAMPIONSHIP

 

グループN規定で競われたこのレースでは、ヤンスピードレーシングから1台のスカイラインをキース・オドールに託し全戦参加し、9戦で優勝しました。

 

開催日
サーキット
優勝ドライバー
1990.04.29
ドニントンパーク Keith Odor
1990.05.07
シルバーストーン Keith Odor
1990.06.02
オルトンパーク Keith Odor
1990.06.10
フランズハッチ Keith Odor
1990.06.24
ニルヒア24 Keith Odor
1990.07.01
ドニントンパーク Keith Odor
1990.08.05
マロリーパーク Keith Odor
1990.08.27
キャッスルコンペ Keith Odor
1990.09.15
オルトンパーク Keith Odor

 


 

SPANISH TOURING CAR CHAMPIONSHIP

 

開催日

サーキット
優勝ドライバー
1992.02.28
バタヤ(タイ) R.フラティラット
1992.04.11
バタヤ(タイ) L.クリアングクライ
1992.08.16
シャー(マレーシア) R.フラティラット
1992.09.06
ジョホール(マレーシア) L.クリアングクライ
1992.09.27
シャー(マレーシア) L.クリアングクライ
1992.12.20
バタヤ(タイ) L.クリアングクライ

 


 

SPA FRANCORCHAMPS 24 HOURS RACE

 

1990.07.24
世界3大耐久レースのスパ24時間に、90年から92年にかけてBNR32が出走しました。90年は、Gr.Nクラスに3台のBNR32が出場し、レースは夜中の他チームの事故による車両炎上で1時間の赤旗中断が出ましたが、GT-R勢は幸い事故に巻き込まれることもなく、ヤンスピードレーシング(イギリス)より参戦したカストロールGT-Rが見事クラス優勝(総合11位)。横浜タイヤを装着し、ZEXELから参戦の2台も、Gr.Nクラスで55号車が2位(総合12位)、56号車が3位(総合13位)を獲得。結局、GT-Rの1-2-3フィニッシュという結果でした。

 

NO.
ドライバー
55
H. Fukuyama / N. Hattori / Anne-Charlotte Verney
56
T. Kinoshita / Dirk Schoysman / K.Tohira
57
Barrie Williams / Keith Odor / Weber

 

 

1991.08.04
Gr.Aクラスへ日産ワークスから送り込まれたZEXELスカイライン(No.25)は、ブレーキとミッションにトラブルを抱えながらも見事国産車初の総合優勝。このエンジンを手掛けたのはREINIK。Gr.Nクラスですが、こちらもZEXELスカイライン(No.46)として出走して見事クラス優勝。総合でも6位という好結果でした。GT-R参戦まで最強を誇っていたBMW M3やポルシェ911 カレラ2は無残にもGT-Rを前に惨敗しました。チェッカーの時には、ポルシェ911 カレラとの差は、21周もの差が開いていたのでした。まさに圧勝です!

 

NO.
ドライバー
25
Anders Olofsson / N. Hattori / David Brabham
46
Keith Odor / T. Kinoshita / Dirk Schoysman
??
Lars Skovgaard / Martin Skovgaard / Johannes Graversen

 

 

1992.09.27
1号車(No.1)に長谷見昌弘、A.オロフソン、D.ブラバムで参戦しましたが、残念ながら車両火災によりリタイヤ。2号車(No.14)も、残念ながらリタイヤという結果でした。唯一完走したNo.15、ランゲベルグ/コロネル/レインダースのGT-Rが、総合20位でチェッカーを受けました。

 

NO.
ドライバー
15
  Tom Langeberg / Raymond Coronel / Roeland Reinders
1
 M. Hasemi / Anders Olofsson / David Brabham
14
 Luis-Perez Sala / T. Kinoshita / Dirk Schoysman

 


 

SPANISH TOURING CAR CHAMPIONSSHIP

 

日本では情報も少なく、あまり知られていないレースですが、L.P.サラのドライブにより92年にも表彰台に立ち、翌93年には2位のBMW M3を25ポイント差の134ポイントで抑えシリーズチャンピオンを獲得しました。

 

開催日
サーキット
優勝ドライバー
1992.09.27
バルセロナ LUIS.PEREZ.SALA

 


 

WRC Tour de Course

 

90年、西山 寛選手は純正カラーのジェットシルバーと思われるシルバー塗装にスポンサーステッカーを貼って、全線ターマックのWRCに1年間参戦した。しかしながら、Gr.Nクラス規定の吸入空気規制装置(36mmのリストリクター)を付け、さらに西山選手の予想に反して、ツインターボのGT-Rは、タービン1機あたりにも28mmという吸入制限もされてしまいました。このような規定では、とてもレースに勝てるようなパワーは持ち合わせてなく、結果は無残なものでした。これにより、その後、BNR32は二度とWRCに姿を現すことはなかったのでした。

 


 

update : 2003-09-01 / 2005-03-30